「こんな人」というラベルをはがしてみる

人間関係は役割という「ラベル」を貼り付けることで成り立っています。
たとえばスーパーの店員とお客さんの関係。
あなたが「この人は店員」と思い、店員も「この人はお客」と思うことで、その関係は成り立ちます。
でも、もし「ただの人間同士」と捉えると、お店の制服や名札はただの服やアクセサリーに過ぎなくなります。
同じように親子や友達、異性や同僚との関わりも、年齢や性別、職業などの「ラベル」を互いに貼り合うことで成り立っています。
でも、そのラベルがあると本来の純粋な気持ちや交流が見えにくくなり、誤解やストレスを感じることも多くなります。
20代の頃、初対面の男性から
「へぇー看護師さんなんだ。いい奥さんになりそう」
といった褒め言葉(?)をもらうことが多かったのですが、当時の私にとっては、それはすごく重く感じられる言葉でしたし、
私も「医者のくせに無責任」「上司なんだからちゃんと指示して」という「役割」や「肩書き」のラベルを貼り付けて、勝手にしんどくなっていました。
でも、そのラベルを剥がして「ただの人同士」として接してみると、自然と心が楽になり無駄なトラブルも減っていったのです。
